生命の担い手
1人の人間全体を調べるよりも、1個の細胞を研究する方が楽なものです。
また、赤毛を研究するよりも、1個のDNA分子を調べる方が容易です。
これまでに、単細胞生物である細菌を対象とする研究から、細胞に関する多くの知見が得られています。
DNAには、塩基の配列の中に暗号化されている情報を実際の活動に移し換える特殊な機構があるにちがいありません。
人は誰でも頭を使えばヤシの実を割ることができます。
・・・とはいっても、その表現は、言葉通り頭で割るという意味ではありません。
それと同様に、細胞でも、核内に存在する設計図保管庫が直接作動して、細泡にとって必要な数限りない活動を行っているのではありません。
核の支配はもっと間接的です。
核は、骨や眼や毛といったものをつくるうえで、DNAよりももっと都合のよい分子を生み出すための情報を提供するのです。
このような分子の中で最も際朔っているものは、タンパク質です。